カゴやざる等の日用品から美術工芸品まで、その用途も技術も幅の広い竹細工。
竹の持つピンと張った緊張感や、薄さや状態によってはどこまでもしなやかになる性質を巧みに操り、線素材から面へ、そして立体へと編み上げていく様はとてもリズミカルで軽快です。一見簡単なようですが、手先で竹の状態を細やかに感じ取る繊細な能力はもちろん、緻密で、数学的な能力も不可欠、そして何より根気を必要とする作業です。
編んでいくそのパターンは何百種とも言われ、強度を増す編み方、装飾的な編み方、染色時に美しさが際立つ編み方など、技術の奥深さと創造性の豊かさに溢れています。また、年を経るにつれ美しい飴色へと変わり、素材そのものの熟成していく様でも竹は私たちを飽きさせません。
環境に強いとはいえ季節や気候によってその性質を大きく変える竹。指先に触れる竹の状態を敏感に感じ取り 巧みに操る高度な技術を駆使するからこそ、竹の良さが生きるのです。